本文へスキップ

　建物調査・診断、設計・工事監理、住まいづくりのコンサルタント[神戸/大阪]

お問合せ・ご依頼は、　　078-855-3871
E-Mail：yas_arch.1004@mbr.nifty.com

既存建物（一戸建て住宅、マンション）の調査・診断

　
　このページでは、既存建物（一戸建て住宅、マンション）は、どのような調査・診断を行うのかを具体的に紹介します。ここでは、全体的な調査の仕方を記載していますが、部分的な調査のみも行っています。


一戸建て住宅の場合　

　調査・診断に必要な書類・図面
  ・ 建築確認申請書、中間検査済証、完了検査済証
  ・ 図面（平面図、立面図、矩計図、基礎伏図、耐力壁・金物配置図など）
  ・ 仕様書・地盤調査報告書・壁量計算書・金物計算書
  ・ 各種保証書（地盤、白蟻、防水、10年保証など）
  ・ 工事中の写真（基礎工事、軸組工事、断熱工事など隠蔽されている部分）
  ・ アフターメンテナンス規準
　
※  中古の場合は、これらの書類、図面が無い場合が多々あります。チェックの方法が変わってきますので、その際は、ご相談下さい。


　調査内容
　① 外部に関して
  ・ 建物(地盤)が傾いていないか。
  ・ 外壁仕上げ材に大きなキズ・ムラ・汚れなどがないか、劣化状況はどうか。
  ・ 開口部まわりのコーキングは適切になされているか、劣化状況はどうか。
  ・ サッシュは腐食していないか、コーキングなど劣化状況はどうか。
  ・ 基礎コンクリートにひび割れはないか。
  ・ 土間コンクリートにひび割れはないか。
  ・ 雨仕舞いは適切になされているか。(雨漏りはないか。）
  ・ 設備機器が正常に作動しているか、劣化状況はどうか。
  ・ 外部排水が正常に流れているか。
  ・ 配管、会所の詰まり、匂い、劣化状況はどうか。
  ・ インターホンなど正常に作動するか。
  ・ バルコニーにおける防水の劣化状況などうか。
  ・ バルコニールーフドレンの取付状況、劣化状況などうか。
  ・ バルコニー手摺りなどの取付状況、劣化状況などうか。
  ・ 樋の取付状況、劣化状況などうか。
  ・ 門扉の取付状況、劣化状況などうか。
  ・ 塀、ネットフェンスなどのエクステリア設備の取付状況、劣化状況などうか。

　② 内部に関して
  ・ 天井・壁・床が傾いていないか。
  ・ 床・巾木・壁・天井の下地、仕上げ材に大きなキズ・ムラ・汚れ・不陸などがないか。
  ・ 床材に床鳴り、不陸、暴れ、伸縮、反りなどがないか。
  ・ サッシュ・建具は正常に開閉するか、反り、暴れ、腐食などないか。
  ・ 設備機器は正常に作動するか、破損などないか。
  ・ 給排水機器に水漏れ、異臭、異音などはないか、正常に作動するか。

　③ 床下に関して
  ・ 基礎の仕様（立ち上がり高さ・幅）が適正か。
  ・ 基礎コンクリートにひび割れ、ジャンカなどないか。
  ・ 換気口の大きさ、位置は適正か。
  ・ 土台・大引き・根太・床板などの仕様（サイズ・厚み）施工法は適正か。
  ・ 土台、床に白蟻などついていないか。腐食していないか。
  ・ 排水管などから水漏れはないか。
  ・ 床束の仕様、施工法は適正か。
  ・ 断熱材の仕様（サイズ・厚み）施工法は適正か。


　④ 小屋裏・天井裏に関して
  ・ 構造図、工事写真をチェックする。
  ・ 小屋裏の仕様（垂木・梁・雲筋違いのサイズ・ピッチなど）、施工法が図面通りか。
  ・ 換気口は適正か。
  ・ 金物の接合状態、釘の打ち方などが適正か。
  ・ 雨漏れはないか。屋根材が腐食していないか。
  ・ 断熱材の仕様（サイズ・厚み）施工法は適正か。
  ・ 清掃はできているか。


　その他
  ・ 以上のことを目視にてチェックします。
  ・ 所要時間は、４～５時間程度かかります。
  ・ 調査後、現場状況を口頭で説明します。
  ・ 報告書は、調査後、１週間～10日程度で報告書を作成し、郵送します。
　　必要ならば、出向いてガイダンスを行います。
  ・ 必要ならば、このデーターをもとに耐震診断を行います。
  ・ 調査の結果、補強、修繕が必要ならば、概算でその費用を算出し、購入するか否かの判断材料を作成します。
　　その調査の仕方、判断基準は、以下のページで詳しく説明しています。

　　　中古住宅購入時の調査方法と判断基準



マンションの場合　

　調査に必要な書類・図面
  ・ 新築時の確認申請書、検査済証
  ・ 図面・仕様書、契約書
  ・ アフターメンテナンス基準、長期修繕計画書、修繕記録報告書
 

　調査内容
　・ 天井・壁・床が傾いていないか
  ・ 床・巾木・壁・建具・家具など仕上材にキズ・ムラ・汚れ・不陸などがないか
  ・ 建具に開閉不良・施錠不良・キズ・ムラ・汚れ・反り・歪み・ガタツキなどないか。
  ・ 仕様書・図面通りに施工されているか
  ・ 設備機器は仕様通りか、個数、取付位置など適正か、正常に作動するか
  ・ 給排水機器に水漏れ、異音、異臭はないか
  ・ アフターメンテナンス基準、長期修繕計画書、修繕記録報告書をチェックします。


　その他
  ・ 以上のことを目視にてチェックします。
  ・ 所要時間は、２～３時間程度かかります。
  ・ 報告書は、調査後、１週間～10日程度で報告書を作成し、郵送します。